日本人は骨格上、O脚の傾向が強く見られます。そのため、内側型の変形性膝関節症を呈す割合が多くなり、結果として膝の内側に痛みを訴える方が少なくありません。また、内側半月板を損傷した場合も、膝の内側に痛みが出ることがあります。そのほかランニングなどで膝を酷使している方には、鵞足炎(がそくえん)の症状として同部位の痛みが出ることがあります。
いずれにしても、痛みを放置すると進行もしくは慢性化・難治化する可能性があるため、1か月症状が持続するのであれば受診をお勧めします。
■病名解説
・変形性膝関節症
ひざ関節の軟骨がすり減ることで、ひざに痛みを感じるようになる疾患です。主な原因は加齢で、症状が進行すると歩行や階段の昇降など、日常生活でひざを使う様々な動作に支障をきたすようになります。
・半月板損傷
運動や怪我などによって、膝に強い衝撃がかかることで起こります。膝への衝撃を吸収する軟骨組織である半月板にヒビが入ることで膝の周辺組織が炎症を起こし、膝に痛みを感じるようになります。
・鵞足炎
膝の曲げ伸ばしに関係する筋肉がついている、膝関節内側で起こる炎症のことです。運動前のストレッチを怠ることや過度なランニングなどによって膝に負担がかかることで発症します。
膝の痛みを感じられるようでしたら、はじめてのご来院予約よりお気軽にご相談にいらしてください。