■膝の腫れの原因は関節内の炎症かもしれません
膝の腫れの原因は多岐にわたり、下記のようなものがあげられます。
- 半月板や靭帯の損傷
- 打撲
- 骨折
- 変形性膝関節症
- 化膿性関節炎
- 関節リウマチ
- 痛風
- 偽痛風 など
実際に診察しないと確かなことは申し上げられませんが、質問でいただいた症状からは、膝関節自体の炎症が疑われます。疾患としては、膝の軟骨がすり減って炎症を起こす変形性膝関節症や、細菌感染による化膿性関節炎などです。腫れは関節内にたまった水である可能性も考えられます。
関節リウマチや痛風、偽痛風も関節に炎症が起こることで腫れや痛みが生じますが、関節リウマチは左右対称に他の関節でも起こるケースが多い病気です。また痛風や偽痛風は強い痛みが特徴的なのでご質問者さまのケースとは違うように感じています。
骨折、半月板損傷、靭帯損傷、打撲などの外傷も膝の腫れ・熱感の原因として考えられますが、怪我や激しいスポーツは行っていないとのことなので可能性は低いかと思われます。
【関連するよくある質問】
▷膝裏が痛むのですが、どんな病気が考えられますか?
症状の改善には病院での治療が必要です
化膿性関節炎の場合は抗生物質の投与を行います。膿などが溜まっている場合は穿刺で吸い出す処置も行います。症状が改善すれば、手術の必要はありません。
変形性膝関節症はお膝の状態にもよりますが、初期であれば膝の水を抜いたり、ヒアルロン酸注射や運動療法を行うなど、手術以外の治療法でも腫れや痛みの軽減が期待できます。当院でも、症状改善に加えて変形性膝関節症の進行を遅らせる目的で、膝を切らない再生医療をご提供しています。
セルフケアは逆効果になることも…早めに病院へ
原因が分かれば、冷やしたりサポーターを使用したりマッサージをしたりとご自宅でもできる一時的な対処法をお伝えすることができるのですが、確定診断をせずに自己診断でそれらのセルフケアを行うと、症状が悪化してしまう恐れもあります。症状が変わらない、もしくは悪化する場合は、早めの受診をおすすめします。
膝を検査して実際に診察できれば、原因や対処法をお伝えできるかと思います。検査をご希望でしたら、当院の『MRIひざ即日診断』でもご対応可能です。ご予約やお問合せは『ご来院予約』やお電話からお気軽にお申し込みください。