変形性膝関節症は、一般的に60~70歳代にかけて罹患率が増えてくる疾患です。しかし基礎疾患や過去の膝の外傷などによっては、30代など若くても膝に違和感や痛みを感じる関節症性変化を呈している方はいらっしゃいます。また男性より女性の方が若くして患っている傾向にあります。
気を付けるべき基礎疾患・外傷
変形性膝関節症には一次性と二次性があります。大半は一次性で、老化などの退行変化が要因となるものです。一方の二次性が過去の病気やケガに起因するもので、若くして変形性膝関節症を発症するケースは珍しくありません。当院でも20代の方の膝の痛みを診察したところ変形性膝関節症で、治療を行ったことがあります。
主に次の疾患やケガをご経験の方はご注意ください。
- 関節リウマチ
- 膝の骨折
- 半月板損傷
- 靭帯損傷 など
気を付けるべき体型や習慣
一次性では下記の内容にお心当たりのある方は要注意です。下半身の関節の配列が崩れていたり、膝に過度の負担がかかるような生活をしていると、30代と言えど軟骨がすり減り、関節内で炎症が起こっている可能性があります。
- O脚やX脚
- 肥満
- 脚の筋肉量が少ない
- 重い荷物を頻繁に運ぶ など
膝の痛みを和らげる対処法
変形性膝関節症の初期の場合、膝周りの筋肉を鍛えて関節にかかる負荷を減らすことで、痛みの軽減が期待できます。まずは脚の筋肉の中でも、大きな太もも前側の大腿四頭筋を鍛えるのがおすすめです。
膝関節への負担の少ない方法ではありますが無理をせず、痛みが強いときは行わないでください。
膝の痛みが続く場合は、早めに受診を
変形性膝関節症を発症しているとすると、日常生活の動きでも進行してしまう恐れがあります。なるべく早くに治療を開始した方が良いでしょう。当院で扱う再生医療も、やはり早期に行うほど良い結果が得られており、患者さまのご希望に沿うことができています。
また一方で、ご相談の内容だけでは半月板損傷や靭帯損傷など、他の原因の可能性も捨てきれません。原因によって治療法や対処法は変わってきますので、痛みが続くようでしたら、まずは病院を受診して確定診断を受けることをおすすめします。当院でもMRI検査と診察で詳しくお膝の状態を判断し、患者さまお一人おひとりに合った治療法をご提案することが可能です。ご予約やご相談は『ご来院予約』やお電話からお気軽にお問合せください。